みちあんない 「さっきのと「ろまで、オレが道案内しないでも行けるだろう ? 」 「うん」と、リュウがうなすく。 「「れ、持っていけよ。」 かいちゅうでんとう ケイタが懐中電灯をリュウに手わたす。 ヾこ、じようふ 「えっ ? ケイタくんは大丈夫なの ? 」 へいき くらやみ 「オレ、これぐらいの暗闇だったら平気なんだ。」 てんじよう、つら 「天井裏のチャンピオンだから ? 」 「そ、つい、つこと。」 て かいちゅうでんと , っ 「じゃあ」と、リュウが懐中電灯を手に持ち、動きだす。 「ケイタ、調子にのってケガしないでよ。」 て も 、つ」

一打く。それでいいでしよう ? 」 あぶ 「そんな : ばくのことで、マリモさんまで危ない目にあわせるな 「しようがないでしよう。あたしたち友だちなんだから。」 「ありがと、つ。」 「よし、決まりだな。」 と、ケイタがうれしそうにい、つ。 じかん 「だったら急ごうぜ。時間がもったいない。」 とちゅう かいちゅうでんとっ あし いえむ 三人はかけ足で家に向かい、途中、ビデオルームによって懐中電灯 へや をとってからリュウの部屋に入った。 とも 川 0

だから。」 「あっ、ごめん。」 ケイタがあわててかけより、マリモをしばりあげていたロープをほ 「助けにくるのがおそすぎるわよ。」 おこ と、マリモがすごく怒っているようすを見せる。 ころ 「もうちょっとで、殺されちゃうところだったんだから。」 てんじよう、つら 「天井裏で、オレ、まよっちまったんだ。」 ケイタが恥すかしそうにいう。 かいちゅうでんと , っ 、ばくはってきひろ 「懐中電灯がなかったし、ここんち爆発的に広いだろう。」 たす 0 み 170

しんばい と、マリモが心門そ、つにい、つ。 てんじよう、つら お 「オレ、天井裏のチャンピオンだぜ。あんなやっと追いかけっこして ま も負けるもんか。」 かいちゅうでんと , っ て じぶん か′、 A ) , っ」 ケイタは懐中電灯で自分を照らし、格闘技のファイターみたいな ふてきわら ポーズをとって不敵な笑いを見せた。 そうかもしれないな : : と、マリモもなっとくする。算数の授業や テストのときとはちがい、 こういうときのケイタは、生き生きしてた み のもしく見える。 「さあ、急げよ。」 と、ケイタがふたりをせきたてる。 み さんす、つじゅぎよう Ⅱ 6

みみ じまん もっとも、了ういうところには慣れていると自するだけあって、 よ、つりよう 力し のぼぐち みちあんない ケイタの道案内は要領よく、じようすだった。三階への上り口もすぐ もんだい み へやてんじよううら に見つかり、わすか十分ほどで間題の部屋の天井裏にしのびこむこと ができた。 へや 「この部屋にも出入り口があるはすなんだけどなあ。」 て 力いちゅうでんとう と、ケイタが懐中電灯を照らしながらさがしまわる。 き ものおと その間、リュウとマリモは息をひそめ、何か物音が聞こえないかと 耳をすましていた。 「あった、これだな。」 ちか ケイタの声を聞き、リュウとマリモも近づいていく。 ぐち ぶん よこ 105

月夜にいらっしゃい 竹下文子・作近藤理恵・絵 月を見るのが大好きな女の子みゆ と、きれいな月を見ると、しっと していられなくなってしまう、み ゆのママ。そんな二人に、月夜の 晩、ふしぎなことがつぎつぎとお 「ります。 じんじろべえ 岸川悦子・作狩野ふきこ・絵 離婚したママがはたらきだしてか ら、ゆっこはすっとひとりぼっち。 いつも右手にまいている包帯に、 かなしい思い出をとし「めていた。 ある日、ゆっ「の前に、 1 びきの 白い犬があらわれて・・ ラブユニット 恐怖のコマンド・メール 川北亮司・作大井知美・絵 ラブュコソトと名のる人物から、 彩奈のケイタイにメールが来た。 そのアンケートにこたえた彩奈に、 あやしいメールがとどく。だれか に見はられている・・ 。おもしろ い、ハートフル・ミステリー きっと、本と友だちになれる。 キッズ童話館 ☆小学校 3 ・ 4 年生から☆ 読書の楽しさを感じはじめる、小 学校中学年向けの楽しいシリーズ です。 漢字はふりがなっきで、さし絵や、 カラーベージもいつばい ! おとずれれば、きっと、本と友だ ちになれる・ 金の星社の【キッズ童話館】です。 あッこりやまた村 おっちょこチョイ姫 ちょっとまった ! ご婚礼の巻 西本セ星・作岡田潤・絵 おっちょこ城の千代姫ことおっち ょこチョイ姫は、なぞの存在「あ ッこりやまた村」研究に夢中。呪 文をとき、村に人った姫を待って いたのは ! ? ハラハラドキドキの 冒険ファンタジー ! これからも、つづきます。 ホームページアドレス http://www.kinnohoshi.co.jp

力、 き あしおと べッドからぬけだすと、マリモはママに気づかれないように、足音 ものおきむ ちかしつ ものおき をしのばせながら物置に向かった。地下室の入り口のドアは、物置の かべ かたみ まも 奧の壁についている ノノの形見のカギは、お守りのペンダントみた いにしていつも首からさげていた。 ちかしつ 。力い」ん 入り口のドアをあけ、地下室につづく階段をおりると、マリモはな ぐら ちかしつでんき く、つきす、」 んとなくほっとした。地下室の電気はうす暗く、空気は少しカビくさ ほんはつめいひん あんしん かったが、ババ の本や発明品にかこまれているだけで安心できる。 みまも ハがどこかで見守ってくれているような気がするのだ。 て うでぐ さて、どこから手をつけようかな : : と、マリモは腕組みしながら かんたん めあ 考えた。ぐるりとあたりを見まわしてみたが、そんなに簡単にお目当 ぐち ぐち

マリモは手にとって確かめてみた。 かたち さいしん つけいたいでんわ 大きさも形も、最新モデルのカメラ付き携帯電話にそっくりだった。 レ コ そとがわ ビンク色のケースの外側には、〈 << O \—a # 5 5 6 〉とい う文字とカメラ用の小さなレンズがついているし、二つ折りのケース えきしよう がめん をひらくと、液品ディスプレイの画面とブッシュボタンがあらわれる。 ちかしつ でんば はっしん つうわ 地下室にいて電波がとどかないせいか、通話ボタンをおしても発信 おん けいたいでんわ 音は鳴らなかったが、どうやらまちがいなく携帯電話らしい ノってやつばりスゴイ ! 」 こえ おも はつめい マリモは思わす声をあげた。おそらく、 ノハが「れを発明したころ よ つけいたいでんわ は、世の中にまだカメラ付き携帯電話なんてなかっただろう。それど おお なか て よ , っちい お