水 - みる会図書館


検索対象: よみがえれムサシトミヨ
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1. よみがえれムサシトミヨ

かわすな そこ 水そうの底には川砂をしき、エビモ、フサモなどの水草を植えました。観 じゅし さっ 察がしやすいように、とうめいのアクリル樹脂でできています。 くまがやすいさんしけんじよう しいカカり , もうすぐ開館という九月、飼育係の人たちは、熊谷の水産試験場から三 十びきのムサシトミョをもってきて、水そうにそっといれました。 ところが、その日の夕方には、ぜん死んでしまいました。 水があわないのです。 くまがやすいさんしけんじよう 水族館でくみ上げている地下水と、熊谷の水産試験場でくみ上げる地下 すいしつ 水とでは、水質がまったくちかいます。そのためにムサシトミョが死んでし まったにちがいありません。 くまがやすいさんしけんじよう 水族館の水が使えないとなると、熊谷の水産試験場から、水をはこんで こなければなりません。水族館にある水そうのついたトラックで、水産試験 場から、一トンの水をはこんできました。 かん

2. よみがえれムサシトミヨ

びようげんきん つき、ロをばくばくさせているのもいます。どうも病原菌にやられている よ、つです。 びようげんきん こうした病原菌の多くは、外からもってくる、水草やえさなどといっし ょに、水そ、フのなかにはいってしまいます。 くまがや 熊谷からもってくる水も、日光のあたらない水そうのなかで、くりかえし びようげんきん 使っているうちに、病原菌がふえて、病気がひろがってしまいます。 さっきんそうち びようげんきん 金沢さんは、こうした病原菌をころすための殺菌装置を、水そうにとり ツ」、つカ つけることにしました。たしかに効果があります。死んでしまうムサシトミ ョかすくなくなりました。 さっきんそうち そして、この殺菌装置と、ろか装置を使って水をきれいにすると、水族館 の水でも、ムサシトミョが生きられることかわかりました。 ふ化した六十びきのうち二十びきが親魚へと成長しました。 かなざわ 5 LO

3. よみがえれムサシトミヨ

しぜん つい十日まえまでは、五十センチもほると、自然の水がわきだしていたの か、まるでウソのようです。 すいげん ポンフでくみあげる地下水と、水源の池からわずかに流れてくる水で、な よ、つしよくいけ んとか養殖池に水をまわし、ニジマスを死なせすにすむ一、とができました。 しかし、それから四年後の一九六四年になると、わき水はまったくでなくな りました。 もとあらかわすいげん このときから元荒川の水源は、人工的にくみあげて流される水だけになっ たのです。 くまがやしゅうへん おなじころ、熊谷周辺のデスもわきでなくなっていました。 もとあらかわようしよくいけ しかし、ムサシトミョは、流れのほそくなった元荒川と養殖池とを行っ たり来たりしながら、ひっそりと生きながらえていました。 じんこ、ってき

4. よみがえれムサシトミヨ

あらかわふくりゅうすい このあたりには、いたるところで「荒川の伏流水」とよばれる地下水が、 すいげん しぜん たいりよ、つ 大量にわきでていました。この自然のわき水が元荒川の水源になっていた のです。 オく、ニジマスなどのつめ このわき水は、夏でも十一度から十七度とつめこ すいさんしけんじよ、つよ、つしよく ようしよくてき い水にすむ魚の養殖に適しています。それで、ここに水産試験場や養殖 じよ、つ 場がつくられたのです。 しぜん こうした自然のわき水は、地元の人に、デス ( 出水 ) 、デスッポとよばれ、 農業用水や、すいじ、せんたく、ときには、のみ水にも使用されるなど、く らしの水として、とても大事にされていました。 流れのなかには、ムサシトミョといっしょに、タナゴやスナャツメ、ドジ ョウ、ウナギ、フナ、ホトケドジョウ、メダカ、クチボソといった魚たちが たくさんいました。

5. よみがえれムサシトミヨ

たんすいぎよ した日本ではめすらしい、淡水魚だけをあつめた水族館です。 しいく かなざわひかる ムサシトミョの飼育を受けもっことになったのは、金沢光さんです。 しいく さんこ、つ 金沢さんは、ムサシトミョの飼育について、参考になる資料をいろいろと さかしました。 しいく さんらんか ちぎよ しかし、ムサシトミョを飼育しながら産卵ふ化させ、稚魚から育てて成功 きろく しりよ、つ ちぎよ したという記録や資料はみつかりません。稚魚になにを食べさせればいいの ふあん かすらわからないのです。それだけに、不安でいつばいのスタートでした。 ムサシトミョのために、とくべつにつくられた水そうは、たて百八十セン チ、よこ五十センチ、ふかさ六十センチで、上下の二段になっていて、十五 じどうてき 度にひやされた水が、自動的に流れてくるようになっています。 上の水そうにムサシトミョをいれ、下の水そうには、水をきれいにするた そ、っち めの、ろか装置がつけてあります。 かなざわ しりよ、つ せいこ、つ

6. よみがえれムサシトミヨ

ところが、七月になって梅雨があけると、気温の高い日がつづき、水盈も 二十度をこえる日がつづきました。水面温度が二十六度にもなってしまう日 もあります。この高い水温のために、稚魚の多くが死んでしまいました。 いそいで水温をさげないと、すべての稚魚が死んでしまいます。ポンプを 強力なものにとりかえ、くみあげる地下水の水量を多くしました。 また、天気のよい日には、池の上に、日よけのヨシズをはり、日かげをつ くる一、とにしました。 このくふうによって、池は、水面で二十二度、底のほうで十七度にまで水 温がさかるよ、フになりました。これで、水温のせいで、ムサシトミョが死ん でしま、フことはなくなりました。 しかしその後も、とっぜんのタ立ちで、池の水があふれだし、ムサ、ントミ ョが流されてしまったりするという事故もおきました。 っゅ そこ 1 7

7. よみがえれムサシトミヨ

環境問題・自然・動物関係テレビ番組紹介 久下小学校放送委員会 月日・器総名・テレビ局 / ' リー明ヾ冫すの人、オ冫匂守 午 N 日掟とを勿オ子 ( と 物語 6 メり一ワべりア育い瞳ⅵカル第 休 ) N H K 写、と進初ⅵ力防羽。生態 滝る環境汚 ~ の美し い白然糸隹持するにい ? 野生へれ / 補われるすラン 物のドけ汐 ) 図別れカ新、ら辷 / ( フ」っ 〒 B & 変な ? ニ・ん魚は方牛 ? 缶男なみカ \- えれ諏診ドイ 秀イツに髣チ贒境つで ) 、 ) 昶ゲ彡 N 目 K 、 単訪整角の復 ′し日寺 Ⅱ月幻日水曜日天気ま 気温に 6 年 2 組神田名城鶏村 水ーヒ気 [ 水 - ー一面水 - ーー底水ー - 一面を -- - 底鳥 ( 飼育 ) 小屋 温日 2 。 c 5 。 c 5 。 c 14-oc えさほとんどなく気ていを 第ちカヾにくさん承而にうい 1 、、たま丿きなよくな、、・ い戸〒 ? にしのない。 (s ・ , ・い、る。 ) その丁」カ、にくさん蕗ち「 。いっよリは氷が低いようた うさぎ小屋 た 。由の力、の : ろよ、 / えなくび , えさ々をい . と 和と - ( 毛きれい . その手うさぎカくノ料・ ( " 他力、わいをう 7 ぎ 凵月 22 日木曜日天気靖れ気温日 。 C 先生の印 い年 2 組壽神田守城当村 水 トわーし 鳥 ( 飼育 ) 小屋 水一一面水ーーー底水ー一面水ーーー底 にく : んこはているうド 温 ー Soc 阡、 5 。 c 阯 5 。 c 一生三。 c えさをはおる . ち第と曰 ( - 草於たくさんう孚、、 - ( いるきお、、にな。マ、、を 。 , ド十のくきヤ尊いにく 0 んおホー ( 、、その少し元えかな《ちらこ 気 他引气いる。 い る。 ( におれているものヵ、みいの うさぎ小屋 と 、ぶあろような な ど 漱、こ - ( もきャい そのこ・てもにえせを 他べ 1 いる , 。 C 先生の印 内 飼育委員の観察日記 放送委員会の活動 第 25 回全国野生生物保実績発表大会 主催環境斤日本第黷保増連盟後撮文部省林野庁 愛島のつどい 「愛鳥のつどい」で発表する飼育委員 ( 写真 ・肯旨ンこ 口市教育委員会 ) あいちょう

8. よみがえれムサシトミヨ

しかし、こうしたくふうをしても、卵から親魚まで成長するのはまだ多 くはありません。 それに、こうした作業は、薬で卵を死なせないために、長い時間をかけて、 ゆっくりと、水そうの水をいれかえなければなりません。夜中までかかって しまうこともたびたびです。 しい / 、かカり・ 「ムサシトミョの飼育係になると、一度はノイローゼみたいになります。 稚魚が死ぬと、『あと何びきしかのこ「ていない』と気になり、夜ねていて も頭からはなれす、朝に水そうをのぞくのが、こわくなるんです」 します。 と矢辺さんはい ) ちぎよ しかし、ムサシトミョの稚魚がすべて育たないからといって、そんなにか なしむことはありません。 ちぎよ 「ムサシトミョたちが、たくさんの卵をうみ、稚魚を育てるのは、そのなか たまヾこ たま」 たまヾこ せいちょう

9. よみがえれムサシトミヨ

人たちはおどろくばかりです。 「この水路そうじは、まわりに水田があったころには、農家の人たちと、水 さんしけんじよ、つきよ、つど、つ 産試験場が協同でやっていた仕事でした。でもいまでは、水田もほとんど なくなったため、この作業をする人もいなくなっていたのです。うちのまわ かんり 川はすぐにあれて りだけは、私がやっていますが、水路の管理をしないと、 しまいます」 さんか たけ、っちあきら します。 と会員で参加した竹内章さんはい、 たけうち よ、つしよく もとあらかわ 竹内さんは元荒川の水を使って、魚の養殖をしています。それだけに、 みつりよう 水のよごれはすぐに生活にひびいてきます。昼間仕事をしながら、密漁に も目をひからせています。 かんり この水路の管理を、守る会がふたたびはじめることにしたのです。 もとあらかわせいそうさぎよう 元荒川の清掃作業で、いちばんたいへんなのは、水路にたまったへドロを すい 1 8

10. よみがえれムサシトミヨ

ふたたび、オス五ひきと、すでにお腹の大きくなったメス十びきを水そう にいれ、あらためて飼育のやりなおしです。 けいかいしん しぜん ところが、自然で育ったムサシトミョたちは、警戒心がつよく、水そうに 人が近づくと、さっと、水草にかくれてしまいます。 しいく ムサ、ントミョを飼育するためには、ますムサシトミョかどんなくらしぶり かんさっ をしているのかを、観察することからはじめなければならないのに、一、んな じようたい 状態では、とてもむりです。 かなざわ そこで、金沢さんは、ムサシトミョを警戒させないために、水そうのまわ あな かんさっ りを、黒い紙でおおって、一か所だけ小さなのぞき穴をあけ、そこから観察 をすることにしました。 つぎの日。黒っぱく、婚姻色になったオスが巣をつくりはじめました。 そこ 底から十センチくらいのところのエビモのくきに、水草のせんいや、アオ こんいんしよく なか